PyCOMET2

使い方

pycomet2 [options] input.com

デフォルトでは対話モードで起動します。 対話モードではコマンドを入力することで、レジスタやメモリの値の確認、 ブレークポイントの設定、一命令ずつの実行などが行えます。

-rオプションを指定すると、対話モードに入ることなくプログラムが実行され、終了するとプロンプトに戻ります。

引数

input.com
実行するオブジェクトファイルを指定します。

オプション

-c
終了時に実行された命令数を標準出力に出力します。
-d
終了時にレジスタとメモリの値、実行された命令数をlast_state.txtというテキストに出力します。既にlast_state.txtが存在する場合は上書きされます。
-r
対話モードに入ることなく実行します。
-w target
target の値を標準出力に表示しながら実行します。対話モードには入りません。PRが指す命令を実行する前の状態が表示されます。左端にはステップ数が表示され、その右側に target の値が表示されます。 target は以下の対象をカンマ(,)で区切って複数指定できます。間にスペースを入れてはいけません。(例: -w PR,GR0,#001b)
PR, OF, SF, ZF
各レジスタの値。
GR[0-8]
GR0からGR8までのレジスタの値。
10進数または16進数(#xxxx)
その番地のメモリの値。
-D
-wが指定されたときに、GR[0-8]および指定した番地のメモリの値を10進数で表示します。
-v, –version
バージョン情報を表示します。
-h, –help
ヘルプを表示します。

対話モード

対話モードでは以下のコマンドを使用できます。 アドレスや値は10進数または16進数(#xxxx)で指定できます。

s
命令を一つだけ実行します。実行後には各レジスタの値が表示されます。
r
プログラムを実行します。プログラムが終了した場合、シミュレータを終了します。プログラムが停止しない場合は、Ctrl-Cで強制終了させてください。
b addr
ブレイクポイントを addr 番地に設定します。
d number
指定した番号のブレイクポイントを削除します。
i
設定されているブレイクポイントを表示します。
du [ addr ]
addr 番地から128語分のメモリの内容を表示します。
st
スタックの内容を128語分表示します。
di [ addr ]
addr 番地から32語分のメモリの内容をディスアセンブルします。番地を指定しない場合は#0000番地からディスアセンブルされます。
j addr
プログラムレジスタの値を addr にセットします。
m addr val
addr 番地のメモリの値を val にセットします。
p
各レジスタの値を表示します。 レジスタの値は16進数と10進数の両方で表示されます。
q
シミュレータを終了します。
h
コマンドのヘルプを表示します。

使用例

example.comを対話モードで実行します。:

> pycomet2 example.com

example.comを非対話モードで実行し、終了時の状態を保存します。:

> pycomet2 -d -r example.com

example.comを非対話モードで実行します。実行中はPR, GR0, メモリの#001b番地の各値が表示されます。:

> pycomet2 -w PR,GR0,#001b example.com
0000: PR=#0000, GR0=#0000, #001b=#000f
0001: PR=#0002, GR0=#0001, #001b=#000f
0002: PR=#0004, GR0=#0001, #001b=#000f
...

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